言霊の力を思い知った9月9日水曜日
こんばんぬ。ショーリです。
出発前、仲のいいJUMP担やその他友人に言い続けた言葉がありました。
『私は、世界一自担に近い経験をした圭人担になってくるんだ』
その時の私は、単に英語だけで生活する環境に身を投じ、圭人のようなバイリンガルになって帰ってくる、としか考えていませんでした。
ハリファックスのシェアハウスに着いたとき、そこにはなんと私含めて6人の日本人が住んでいました。みんな同じ学校の生徒。
このカナダの最果ての地、なんならヨーロッパの方が断然近い小さな港町の語学学校に、なんでこんなに日本人がいっぱいいるんだ。
聞いてた話と全然違うじゃんか・・・と、状況に落胆しつつも、学校に通い始めることになる私。
入学した時点で全校生徒が50人を切っているとても小さな学校で、新入りの私はもうすでに出来上がってる生徒のコミュニティに溶け込めるか不安で不安で仕方なかったです。
イギリスにいったばかりの頃の圭人も、きっとこんな風に感じてたのかな、と考えながらオリエンテーションを受けて、翌日からの授業に備えよう、と心を奮い立たせた。
そして授業初日。
授業が終わったら、生徒全員ランチルームに集まってくださいと、午後のクラスを受けてる時に言われ、みんなでザワザワする。
授業終了後、ランチルームに行くと特別クラスを取ってる生徒も含め40人程度の全校生徒が集まってる。そしてやってきた校長先生。
『みんなにとても悲しいお知らせがあります。今月いっぱいでこの学校の閉校が決まったそうです。今朝、ヘッドオフィスから連絡がきました。とても申し訳ないのだけれど、新しい学校を探してください』
涙を浮かべる校長先生。状況が呑み込めない私たち。動かない先生。なぜか一人だけ爆笑してるシェアメイトの女の子(日本人。これは未だに謎)
前日のオリエンテーションで『明日から通常授業で、アクティビティもいっぱいあるから毎月参加してね』と笑顔で言ってくれたカウンセラーのJessieは、頭を抱えて自分のデスクから動かない。
カウンセラーのTaylorに話しかけると、『ショーリ、一昨日来たばっかりなのに、ホントにごめんね』と泣きながら謝られる。ていうかTaylorなんも悪くないんだから謝んないでよ。
帰り道、ぼんやりこれからどうしようかなって思いながら明日エル聞いてて、ふと自分が口にしていた言葉を思い出した。
『圭人みたいな経験してくるって、このことも含まれてたんじゃ・・・』
圭人がイギリスに留学してた時、最初の学校がなくなった話を雑誌のインタビューで読んで、圭人すごい経験してるなぁと感心したいつぞや。
学校始まって2日目で学校がなくなる知らせを受けた私は、あの時の圭人と同じ状況なのでは。
そう思ったところで学校がなくなるのが阻止される訳じゃなければ、私は1ケ月後に違うところに行かなきゃいけないのに変わりはないのだから、ショックから立ち直るのは難しかったです。
もしかしたらもう2度と来ることはないかもしれないハリファックスという町。1ケ月という限られた時間だから、目いっぱいこの町を楽しむことが、今の私に一番必要なことなんじゃないか。
1ケ月の間に色んなことを経験したハリファックス。不安だった学校生活も、なんだかんだ友達も出来て楽しく生活出来たから、今ではいい思い出がたくさんあります。
あとは、色んな人と話をする時に『私、昔ハリファックスに1ケ月だけ住んでたんだよね』というとなかなかいいネタになって話が広がるので、いい経験だったと思ってます(笑)
イギリスに限りなく近い場所のカナダで生活出来たことは、圭人みたいな経験をする、っていう中の一つになったかなと今では思ってます。
よろしければぽちり↓